犬が自由に走り回れる場所「ドッグラン」。
ほとんどが柵やフェンスで囲われていて、リードを外して遊ばせられる施設として大人気です。
愛犬のストレスと運動不足を解消できるので、積極的に連れていきたくなりますよね。
しかし、ドッグランは完全に安心できる場所というわけではありません。
犬種によって性格や体格、運動量などの違いがあり、相性が悪いと思わぬ事故に発展する可能性があるからです。
そこで本記事では、以下の内容を解説します。
それでは具体的に見ていきましょう。
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
- フレンチブルドックを飼育中
ドッグランで好かれる犬種とは?
まずはドッグランで好かれる犬種の特徴をご紹介します。
それぞれの特徴をもった犬種を詳しく解説します。
①友好的である
下記の犬種は、友好的な特徴があります。
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリーバー
- バーニーズマウンテンドッグ
温厚で社交的な性格のため、しつけもしやすい犬種として有名です。
ところかまわず吠えたり、無意味に他の犬を威嚇したりなどの問題行動が少ないのが特徴です。
そのため、はじめての犬とも仲良く遊べることが多いでしょう。
②好奇心旺盛である
下記の犬種は、好奇心旺盛な性格です。
- プードル
- ポメラニアン
- ジャック・ラッセル・テリア
これらの犬種は、はじめての場所でも怖気づくことなく、元気いっぱいに遊べます。
運動量が多く、エネルギッシュな性格なので、ドッグラン向きの犬種と言えるでしょう。
陽気な子が多いので、他の犬が遊んでいると積極的に関わりにいく光景もしばしば見られます。
③適応力がある
下記の犬種は、適応力が高い特徴があります。
- ボーダーコリー
- マルチーズ
- キャバリア
これらの犬種は頭がよく、適応力に優れています。
新しい環境や状況にも柔軟に対応できるのが特徴的です。
忍耐力もあり、争いごとを好まないので、はじめての場所や犬ともトラブルになりにくいでしょう。
犬に好かれているサイン3選
ここからは、以下の犬に好かれているサインをご紹介します。
- お尻のニオイを嗅がせてくれる
- 顔をペロペロと舐めてくれる
- 頭を低くして、お尻を上げている
ドッグランだけではなく、日常の散歩やオフ会などでも参考にしてくださいね。
①お尻のニオイを嗅がせてくれる
お尻のニオイを嗅がせてくれるのは、犬に好かれているサインです。
肛門腺から出るニオイは犬の個人情報がたくさん含まれています。
犬のニオイによる情報交換は、人間でいう「よろしくね」という挨拶のようなもの。
相手に背を向けて、お尻を嗅がせる行為は心を許している証拠です。
この犬特有の挨拶をすることで信頼関係を深められるでしょう。
②顔をペロペロと舐めてくれる
相手の顔を舐めるのは犬の愛情表現のひとつです。
「あなたに会えて嬉しい」という喜びを伝える手段です。
顔を舐める様子が見られたら、お互いに相性が良いサインになります。
③頭を低くして、お尻を上げている
頭を低くして、お尻を上げているのは、好かれているサインです。
この行為を「プレイバウ」と言います。
このポーズは遊びに誘っているサインで、「あなたと仲良くしたい」という意味が込められています。
相手に敵意がないことを表現しているので、好かれていると捉えて大丈夫です。
ドッグランに向いていない犬種とは?
ドッグランで好かれる犬種がいる一方で、向いていない犬種もいるので覚えておきましょう。
ドッグランに向いていない犬種の特徴は、以下のとおりです。
- 攻撃性が高い
- 興奮しやすい
- 警戒心が強い
それでは、詳しく解説します。
①攻撃性が高い
下記の犬種は、攻撃性が高い特徴があります。
- 土佐犬
- 秋田犬
- ピットブル
- マスティフ
これらの犬種は、闘犬に分類されます。
闘争心が強く、攻撃的な血筋のため、他の犬に危害を加える可能性が高いと言われています。
施設によっては闘犬は入場制限がされている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
②興奮しやすい
下記の犬種は、興奮しやすい特徴があります。
- ブルテリア
- ロットワイラー
- ボクサー
- フレンチブルドッグ
陽気で遊び好きな子も多い反面、興奮して走り回ると手がつけられず、暴れん坊と捉えられることもあります。
しつこい場合は、争いになる前にその場から離れて休憩させましょう。
③警戒心が強い
下記の犬種は、警戒心が強い特徴があります。
- 柴犬
- チワワ
- ミニチュアダックスフンド
これらの犬種は警戒心が強く、初対面の犬や人に心を開きにくい傾向があります。
自分より大きな犬が近寄ると「自分の身を守りたい」という気持ちから、吠えて威嚇することがあります。
ケンカを売っていると勘違いされる場合もあるので注意が必要です。
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ドッグランで気をつけたいこと
ここまで、ドッグランで好かれる犬種と向いていない犬種をご紹介してきました。
ただ、好かれる犬種でもトラブルの可能性はゼロではありません。
ドッグランを利用する際には、以下のことに気をつけましょう。
- しつけをしてから以降
- トラブルの危険性を把握しておこう
- 無理はさせないようにしよう
それでは、詳しく解説します。
しつけをしてから行こう
きちんとしつけをしてからドッグランに行きましょう。
リードなしで遊ばせられるドッグランでは、自由だからこそ、犬も飼い主も最低限のルールを守る必要があります。
飼い主の言うことを聞くようにしつけをすれば、問題行動は減り、トラブルを回避できます。
「待て・おいで・おすわり」はできるようにしよう!
公共の場という認識を忘れずに、お互いが快適な時間を過ごせるようにマナーを守りましょう。
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トラブルの危険性を把握しておこう
ドッグランでのトラブルの危険性を把握しておきましょう。
どのようなトラブルが起きやすいか、その兆候を知ることで危険を回避できます。
たとえば、他の犬に追いかけまわされたり、吠えられたりした場合、ケンカがはじまる恐れがあります。
怖がっていたらすぐに自分のもとに引き寄せて、愛犬を落ち着かせましょう。
逆に、自分の犬が問題行動をした場合は、怪我をさせる前にすぐにやめさせましょう。
トラブルを防ぐには、愛犬から目を離さないことが大切です。
仲良く遊んでいたから大丈夫と安易に判断せず、何が起こるかわからないという危機感は常に持ちましょう。
無理はさせないようにしよう
犬も人間と同じで、初めての場所では緊張することがあります。
思いきり遊ばせたい気持ちはわかりますが、愛犬が入りたがらない場合は無理をさせないようにしましょう。
まずはリードを繋いだまま入場して、愛犬が落ち着いたり、遊びたい様子が見られたりするまで外さずに待ちましょう。
少しずつ慣れさせることが大切です。
また、尻尾が下がっていたら警戒や恐怖のサインです。
これ以上、過度なストレスがかかる前に退出させましょう。
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まとめ|ドッグランは思いやりをもって楽しもう!
本記事では、以下の「ドッグランで好かれる犬種の特徴」を解説しました。
ドッグランは、自由に走り回って遊べるので、犬にとっては遊園地のように楽しい場所です。
そして、飼い主にとっても、愛犬の喜ぶ姿を見られて、幸せを感じられる場所です。
いろんな犬種と出会い、新しい友達と遊べるという大きなメリットもあります。
一方で、トラブルも起きるというデメリットもご紹介しました。
育った環境や個体差もあるので一概には言えませんが、犬種の特徴は理解しておきたいですね。
一人一人がマナーと思いやりを持って、みんなが楽しめる場所をつくっていきましょう。