犬を新しい家族として迎え、しつけもできた頃に「ドッグラン」に行くのを検討する飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ですが、「ドッグランのことがよくわからない」という飼い主さんもおられるでしょう。
そこで本記事ではドッグランを何ヶ月から利用できるのか、ドッグランでの注意点や楽しむ工夫を解説します。
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
- フレンチブルドックを飼育中
ドッグランは何ヶ月から利用できるのか?
ドッグランには様々なルールがあります。
その中でも何ヶ月から利用ができるのか、ワクチン接種は完了しているのかという点はとても大切な部分です。
詳しく説明をしていきますので、確認をしてみてください。
月齢6ヶ月から利用ができる
愛犬の成長具合にもよりますが、おおむね月齢5ヶ月~6ヶ月、体重1キロ以上を目安にデビューが可能です。
それよりも若い子犬や小さい犬は、怯えてしまったり、怪我をする可能性があるので注意しましょう。
3回目のワクチン接種が終わってから
狂犬病接種を1年以内と3回のワクチンが接種済であることが利用条件です。
この場合、ワクチン接種の証明書を提出しなければ、ドッグランの利用ができません。
狂犬病と3回のワクチンが接種済みかどうか、ワクチン接種後に愛犬の体調不良はないかなどをしっかり確認してドッグランへ行くことを決めましょう。
初めて愛犬とドッグランに行く時の注意点
初めて愛犬とドッグランへ行くのは不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ここでは愛犬の個体差や必要なもの、基本的なしつけなどについて説明します。
それでは、詳しく解説します。
体重など個体差などを考える
愛犬の体重はおおむね1キロ以上必要です。
多くの犬が集まるドッグランでは、小さな犬が大きな犬にぶつかって怪我をしてしまう可能性があります。
小さな犬の場合はドッグランの利用を再検討しましょう。
愛犬の体格で区分けしているドッグランもありますので、愛犬の状況に合わせてドッグランを選ぶことも大切です。
必要な物をそろえる
ドッグランで必要な物品をきちんと揃えてから、行きましょう。
- 鑑札
- ワクチン証明書(1年以内のもの)
- リード
- 排泄物用のビニール袋
- 飲み水、水を入れる皿
- ペットシート(濡れた時にも活用できる)
- 大きなタオル、足ふきタオル、ウェットティッシュ
- マナーベルトやマナーパンツ
- 暑さ対策グッズ(熱中症予防)
ドッグランへ行くと興奮してしまったり、決められた場所でしか排泄をしない犬でも、したくなってしまう場合があります。
また走り回って体温が上がるため、水分補給の準備をしておきましょう。
基本的なしつけができている
基本的なしつけができているかどうかを、確認してからドッグランへ行きましょう。
ドッグランは多くの犬や人がいるため、普段落ち着いている犬でも興奮してしまう可能性があるからです。
「お座り、待て、おいで」といった基本的なしつけはしておきましょう。
ドッグランに行くメリット3選は?
自宅の中だけで飼われている犬や、散歩の距離が短い犬もいるでしょう。
そんな犬たちの運動やストレス解消のためにドッグランは有効なものです。
ここではドッグランのメリットを3つ紹介します。
それでは、詳しく解説します。
運動ができる
ドッグランは愛犬がノーリードで、自由に敷地内を動き回ることができる場所です。
普段の散歩では足りない運動や、散歩では動かしたりないところを補填する意味でもいい運動ができます。
社会性を学べる
ドッグランでは、社会性を学べます。
散歩の途中やリードを付けて出かけた時に、他の犬に吠えてしまう犬もいます。
そういった犬は社会性を学んでいないため、他の犬との交流を覚えることが必要です。
ドッグランはそういう犬が社会性を学ぶことができます。
飼い主同士も交流ができる
ドッグランでは、飼い主同士も交流ができます。
初めて犬を飼った人や周囲に犬を飼っている人がいない場合、飼い主も孤立していることがあります。
ドッグランでは飼い主同士も交流し、悩みの相談をしてみましょう。
ドッグランに向かない犬はいるのか?
犬のための場所とはいえ、ドッグランに向かない犬、連れて行ってはいけない犬もいます。
愛犬の状態や状況を考え、利用を検討しましょう。
しつけができていない犬
しつけができていない犬は、ドッグランの利用は控えましょう。
とくに興奮しても気持ちを抑えらるかという点はとても大事になります。
しつけにより愛犬の興奮をコントロールできれば、ケンカを未然に防げます。
犬のしつけがどれくらいできているのかは、飼い主がちゃんと判断しましょう。
発情期の犬
生理中の雌犬はドッグランの使用ができません。
他の犬が興奮して、周囲でケンカをしてしまう可能性があるからです。
オムツをしても、ニオイで発情してしまいます。
そのため、生理中のドッグランの利用は控えましょう。
多数の人間や犬に慣れていない
多数の人間や犬に慣れていない犬は、ドックランの利用は控えましょう。
人や犬に慣れていない子犬は走り回ることができなかったり、怯えて吠えてしまう可能性があります。
そのため、ドッグランに行く前に人の多い道を通ってみるなど試してみるのがおすすめです。
たくさんの犬や人と交わる経験をしてからドッグランへ行きましょう。
ドッグランでのトラブル事例3つ
ここではドッグランでのトラブル事例を紹介します。
初めて会う人間や犬に興奮してしまい、トラブルに発展する可能性があります。
事前にどのようなトラブルがあるかを知っておきましょう。
犬同士の噛みつき
近づいただけで噛まれたり、他の犬に追いかけ回されたりするケースがあります。
日本犬や狩猟犬などの犬種は、小さな犬を見ると獲物と勘違いする恐れがあります。
最悪の場合、噛みつかれてケガすることも・・・。
飼い主は犬種の性質を理解しておく必要性があります。
人間への噛みつき
犬同士がケンカしていることに気づき、仲裁に入って噛まれたりする場合があります。
子どもがいる場合、触ってきた子どもに犬が驚いて噛みついてしまうこともあります。
小さな子どもを連れて行く時は、大きな声を出したり、急に触ったりしないようにルールを事前に教えましょう。
飼い主同士のトラブル
愛犬が他の犬を噛んでしまった時に謝罪だけをして去っていくケースも多いようです。
自分の犬が他の犬に怪我をさせてしまった場合は、必ずどうするか話し合いをしましょう。
またドッグランのルールを守らないことで、愛犬だけではなく他の犬や飼い主に迷惑をかけないように注意してください。
初めてでも愛犬との初めてのドッグランを楽しむための工夫
愛犬とドッグランを楽しみたいと思った人は、どんな工夫をするとよいでしょうか。
ここでは愛犬とドッグランを楽しむための工夫を紹介します。
ドッグランへ行く頻度
自宅周辺に走り回れる場所があるかないかなど、住まいの状況でも違います。
中には毎週末行く、という人もいますが、愛犬の状態を見て月に1~2回程度から様子を見ていくのがいいでしょう。
愛犬が慣れてきたか、このドッグランなら合うのかなどを目安に、回数を調整するのをおすすめします。
ドッグランでの便利グッズ
ドッグランでは場所によって設置されているものが違います。
そのため、何があるのか事前に調べてドッグランへ行くのが一番いい方法です。
中でも排泄物専用のごみ箱がない場合があるので、マナーポーチや密閉できる容器などを用意するのがおすすめです。
また水を飲ませる時に愛犬用の皿を準備しましょう。
共有できるところもあるようですが、感染症になる可能性があるため、個別に準備しておくとよいでしょう。
ドッグランでのマナーを学ぶ
ドッグランはその場所によってルールが違います。
事前にドッグランのルールを調べてから行くようにしましょう。
多くのドッグランではおやつの持ち込みが禁止になっています。
持ち込みが許可されていても、トラブルにならないように、与えてください。
近年増えているのはSNSのマナーです。
愛犬の写真や動画を収めたい飼い主さんも多いのですが、中にはSNSに投稿されることを嫌がる人もいます。
撮影してもいいか了承を得てから撮影しましょう。
よくある質問
ここではドッグランについてのよくある質問を紹介します。
初めての場合、気になることはたくさんあるはずです。
愛犬のためにも事前に学んでおきましょう。
ドッグランに行くと病気になりませんか?
有料のドッグランを利用する場合は、予防接種票の提示が必要になりますが、公共施設に併設されている場合は誰でも自由に利用できます。
そのため、予防接種をしていない犬との交流も考えられます。
またマダニやノミの予防をしておく必要性もあるでしょう。
ドッグランに行った日は、愛犬の様子を見ておく必要性があります。
ドッグランに犬のトイレはありますか?
ドッグランの中にトイレが設置されている場合と、そうではない場合があります。
トイレがない場合を考えて、ドッグランに入る前に必ずトイレを済ませておきましょう。
またドッグランを初めて利用する前に、トイレは決められた場所でするようにトイレトレーニングを済ませておくことが大切です。
まとめ
ドッグランで愛犬をたくさん運動させてあげたい、楽しんでいる愛犬の姿を見たいと思う飼い主は多くいると思います。
愛犬が他の犬と仲良くしている様子を見ると、幸せな気分になれますよね。
ドッグランはそんな飼い主と愛犬のためにある場所です。
ドッグランはマナーやルールを守れば、愛犬と飼い主の両方が楽しめる場所になります。
愛犬をドッグランデビューさせたいと思っている人は、必ず事前に下調べをしてデビューさせてあげてください。