
夏場はなるべく外にいかず、エアコンの効いた部屋でゴロゴロしていたいですよね。
しかし、ワンちゃんを飼っている方は、そうはいきません。
愛犬のためにも「散歩に行く」という大きな使命があります。
特にフレンチブルドックの飼い主は、熱中症には敏感になっていることでしょう。
今回はこんな悩みを持った方に向けた記事となります。




愛犬のフレンチブルドックが熱中症にならないか心配!
熱中症のサインや対策を知りたいなぁ……。
筆者のプロフィール




筆者の赤おにです。
ペットの役立つ情報を発信しています。
・犬の飼育経験10年
・現在はフレンチブルドックを飼育中
フレンチブルドックの熱中症の7つのサインとは?



フレンチブルドックは短頭種と呼ばれる犬種です。
短頭種は他の犬種と違い、呼吸で体温を調整することが苦手です。
犬は汗腺が少なく、人間のように汗をかいて体温を下げることが苦手です。
以上の特徴から暑さに弱いフレンチブルドックが熱中症になった場合、
どのようなサインがあるのかを知っておくことが大切です。
フレンチブルドックの生態について知りたい方は下記の記事をご覧ください。
フレンチブルドックの熱中症のサインは7つあります。
①舌が出たままで、よだれが出ている
②呼吸がハァハァと激しい
③痙攣
④嘔吐
⑤表情がうつろ
⑥ふらついている
⑦歩くことができない
熱中症の対策







熱中症のサインはわかったけど、熱中症を防ぐにはどうしたらいいの?
こんな疑問を持つ方もいると思います。
人間のように水分・塩分をこまめに取ればいいということではありません。
先ほど述べたように犬は汗をかいて体温を下げることは苦手なので、
汗の元となる水分・塩分を補給してもあまり効果はありません。
この章では、熱中症対策を6つ紹介します。
散歩コースを変更する
夏場の直射日光が注がれたアスファルトは高温になっており、フレンチブルドックの肉球がやけどする恐れがあります。
なので、なるべく日陰の場所を散歩するようにしましょう。
もし日中しか散歩ができない場合は、肉球がやけどしないよう、靴下や靴をはかせて散歩しましょう。
散歩の時間を調整する
最近の夏の気温は恐ろしく暑くなっています。
人が感じる気温より、地面に近い犬が感じる気温の方が高くなります。
日中の散歩はなるべく避けて、朝夕の涼しい時間帯に散歩に行きましょう。
散歩中に水分補給する
散歩中に水分補給できるように準備しておきましょう。
犬用のお散歩用水筒も販売されているので、活用しましょう。
しかし、散歩中は少し興奮していて水を飲んでくれない場合もあります。
そのような時は、犬用ゼリーや果物を与えて上手に水分補給をしましょう。
エアコンで室温調整
室内でも熱中症になる可能性は十分にあります。
基本的に夏場は、エアコンを常時いれておきましょう。
エアコンの設定温度は、25~26℃にしておきましょう。
ただ部屋の中には、エアコンの冷気が届きにくい場所であったり、
日が差し込み温度が高くなっている場所もあるので、注意が必要です。
対策としてはエアコンとあわせてサーキュレーターを使用して冷気を循環させると効果的です。
また遮光カーテンを活用すれば、日光による室温上昇を防げますので、活用するのもいいですね。
クール服など体温を下げるグッズの活用
フレンチブルドックと散歩にいくときは、クール服を着させてあげましょう。
保冷剤を差し込んだり、水にぬらすだけなど様々なクール服があります。
愛犬にあったクール服を選んであげましょう。
他には、首にまくクールバンダナもあります。
首には太い血管が通っているので、全身に冷やされた血液が循環し、体温を効果的に下げることができます。
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熱中症に似た「夏バテ」とは?







なんか最近室内でも元気がない……。
空調は効いてるし、熱中症ではないと思うけどなぁ
フレンチブルドックは愛嬌があり、遊ぶことが大好きなのに、
テンションが低いとすごく心配になりますよね。
愛犬がそんな状況なのは、「夏バテ」になっているからかもしれません。
熱中症とは少し違う「夏バテ」について解説します。
夏バテの傾向は3つあります。
夏バテの傾向
食欲がない
フレンチブルドックは食用旺盛で、食べることが大好きです。
ですが、いつものごはんの量を残してしまったり、
ごはんを食べるスピードが落ちたりするのは、夏バテが原因かもしれません。
うんちの調子が悪い
夏バテは消化器系に影響を与え、弱らせます。
なので、下痢になったり、軟便になったりします。
元気がない
大好きな散歩に行きたがらないなど、元気がないことも夏バテの特徴です。
人間と同じで夏バテになるとダルさが抜けず、やる気がなくなります。
またいつもより睡眠量が増えているなと感じたら、夏バテの可能性があります。
夏バテ対策
栄養のある食事
人間と同じで栄養のある食事を取ることで、夏バテを防ぐことができます。
特にビタミンやミネラルが豊富に含まれた食事をあたえましょう。
室温の調整
冷房の冷やしすぎには注意しましょう。
冷え切った体の状態で日中のお散歩に行ってしまうと、温度差で夏バテになる可能性があります。
散歩に行く前に風通しのいい部屋で少し温度に慣れた後に散歩にでかけるといいでしょう。
また温度差が少ない、朝や夜に散歩にいくこともおすすめです。
熱中症になってしまったらどうすればいい?







実際に熱中症になったらどうすればいいんだろう?
熱中症になってしまったときは、かなり焦ってしまうと思います。
だからこそ事前に飼い主にはどのような対処ができるのかを知っておくことが大切です。
体を冷やす
外であれば日陰に移動し、体に水をかけるなどをして体温を下げてあげましょう。
このとき一緒に風をあてると効果的に体温が下がります。
保冷剤を太い血管が流れている首にあてると、早く体温を下げることができます。
水分補給
水が飲める状態なら、水分補給も実施しましょう。
獣医さんに見てもらう
応急処置が終わったら、獣医さんに見てもらいましょう。
人間でも熱中症で亡くなっている方は多いので、
「まあ大丈夫だろう」と思わずに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夏になる熱中症で人が亡くったというニュースが耳に入ってきます。
犬も例外ではありません。
特に暑さに弱いフレンチブルドックには細心の注意を払ってあげましょう。
フレンチブルドックの夏場の外出は難しいところはありますが、
空調が行き届いたドックランなども出てきています。
愛犬と「いい夏の思い出」を作れるように工夫をして過ごしましょう。