いま、エックス(旧ツイッター)を開くと、タイムラインに「元総理系YouTuber」の文字がチラホラ。
ん?どゆこと?って二度見した人も多いはずです。
まるで昔のクラスの真面目くんが突然お笑い芸人になった、そんな感じのギャップがありますよね。
このワード、きっかけはなんと岸田文雄・前首相のYouTubeチャンネル。
チャンネル登録者が10万人を突破し、銀の盾が届いたっていう話題が一気に拡散されました。
政治の話って聞くだけでちょっと眠くなることもあるけど、今回ばかりはネット民も目をパチクリ。
なにせ「増税メガネ」のあだ名で呼ばれたご本人が、増税メガネのネタで動画を作っちゃったんです。
ここでは、なぜ「元総理系YouTuber」という言葉がトレンド入りしたのか?その理由をしっかり見ていきましょう。
ちょっと笑えて、ちょっと考えさせられる。
そんな新しい政治のかたちが、そこにありました。

元総理系YouTuberがトレンド入りした理由
「元総理系YouTuber」という言葉が話題になったのは、偶然でもまぐれでもありません。
ちゃんと理由があるんです。
岸田前首相の動画投稿には、SNSが思わず反応したくなる仕掛けがたっぷりつまっていました。
SNSで一気に話題になった流れ
2025年6月、岸田前首相の公式チャンネルが登録者10万人を突破しました。
その報告を、本人がエックスで投稿したことで一気に火がつきました。
政治家なのに「YouTuberっぽい言い回し」で、しかも銀の盾の“開封動画”まで撮っている。
まさかの展開にネット民も「これは夢か現実か」とザワザワ。
一部では「YouTubeの銀の盾より、減税の金メダルをくれ」とか「開封の儀に税金は使われてないよな?」なんて声も出ていましたが、
それも含めてトレンド入りの加速装置になっていました。
トレンドに乗った投稿が、さらに次の投稿を呼び込む。
今やSNSは、大喜利合戦の舞台です。
そして、そこに登場したのが「元総理系YouTuber」というパワーワード。
まじめに聞こえるのに、どこかユーモラス。
思わずツッコミたくなるインパクトが、バズの原動力になったんです。
「元総理系YouTuber」という言葉の面白さ
「元総理系」って、なんだかジャンルのようでジャンルじゃない。
「おしゃれ系」「節約系」「主婦系」みたいに、YouTubeではよく見る言い方ですが、
それが「元総理」になると、一気にシュールさが爆上がりします。
たとえるなら、テレビに出ていたベテラン俳優が突然TikTokでダンスを始める、あの感覚に近いです。
笑っていいのか、真面目に見るべきなのか、視聴者の頭にクエスチョンマークが3つくらい浮かびます。
でもそれがクセになる。
言葉のインパクトと、岸田さん自身の意外性。
この組み合わせが、SNSの火力を一気に上げました。
ちょっと笑えて、ちゃんと話題性もある。
「元総理系YouTuber」は、いまの日本にぴったりなギャグワードだったのかもしれません。

元総理系YouTuber・岸田さんのチャンネルってどんな感じ?
話題になった「元総理系YouTuber」ですが、じゃあ実際どんなチャンネルなの?って気になりますよね。
ここでは、岸田文雄さんが何を投稿しているのか、どんなスタンスなのかをわかりやすく紹介していきます。
気がつけば見入ってしまう…そんな不思議な魅力が詰まったチャンネルです。
銀の盾の開封動画が話題に
まず注目を集めたのは、チャンネル登録10万人を記念した“銀の盾開封動画”。
「政治家の開封動画って何よそれ!」と思った方、ご安心ください。
まさにそのツッコミこそが、動画の魅力なんです。
開封動画では、岸田さんが真顔で「これはYouTubeから送られてきた…」と語り始めるシーンからスタート。
なぜか机の上には白手袋が置いてあり、急に儀式めいた雰囲気に。
そのシュールさに、ネットはざわつきました。
一番のハイライトは、銀の盾を開封したあとにそっと「ありがとうございました」と深々と頭を下げたシーン。
まるで国会答弁のような真面目さが、YouTubeのユルさと絶妙にミスマッチで、逆にクセになります。
「動画として面白いか?」というよりも、「そこまで本気でやるのか岸田さん!?」という驚き。
このギャップが視聴者のツボにハマったんです。
まるでフルスーツでラーメン屋に来たサラリーマンみたいな、場違いだけど全力というスタイルが、妙に好感を呼んでいます。
増税メガネって?代表動画をチェック
もうひとつ話題になったのが、通称「増税メガネ」ネタを自らいじった動画です。
このワード、もともとは批判的な意味でネットで広がったもの。
それを岸田さん本人が逆手に取り、自己紹介動画で「“増税メガネ”と呼ばれています」とまさかのカミングアウト。
これはまるで、いじられキャラが自分から「はいはい、オレ変顔担当ね」と言い出すようなもの。
笑ってしまいつつ、「この人、意外とユーモアあるじゃん…」と印象が変わった人も多かったようです。
コメント欄には
「この人、こんなキャラだったっけ?」
「増税メガネ、ちょっと好きになったかも」
といった声が続出。
自己ブランディングとしてはなかなか巧みですし、あえて自虐ネタを出すことで一気に距離が縮まった印象があります。
まとめると、岸田さんのチャンネルは、情報発信というよりも“人間味を出す場”として機能している印象です。
真面目さとお茶目さ、そのバランスが今後どう広がっていくのか、今後の投稿にも注目が集まっています。
元総理系YouTuberに対するXの反応まとめ
岸田前首相のチャンネル開設と動画投稿により、ネットは軽くお祭り状態になりました。
とくにエックスでは、称賛・ツッコミ・二次創作が入り乱れる混沌とした盛り上がりを見せています。
ここでは、どんな反応があったのか?そのおもしろさや傾向を紹介していきます。
まるで文化祭後の打ち上げみたいに、ネット民がわいわい盛り上がっていました。
応援派と皮肉派、それぞれの声
まず目立ったのが、「なんか…ちょっと好きになってきたかも」という声。
政治にはあまり関心がなかった層も、動画のギャップにキュンときた様子でした。
「銀の盾でこんな笑うとは思わなかった」「メガネを自分でネタにするってなにそのセルフツッコミ」など、やや戸惑いを見せつつも肯定的なコメントが多く見られました。
一方で、シニカルな視点も健在です。
「その前に減税しろ」「盾じゃなくて国民に安心をくれ」といった、ちょっぴり辛口な意見もチラホラ。
このあたりは、“元総理”という立場の重さがつきまとうため、やはり単純なエンタメとしては見られにくい一面もあるようです。
それでも、動画に対して反応することそのものが、新しい形の政治参加なのかもしれません。
「投票はいかないけど、動画のコメントは残す」みたいなノリですね。
平成の政治から令和のコミュニケーションへ、世代交代が画面越しに進んでいる感覚すらあります。
切り抜きやミーム化も加速中!
さらに、ネット民が見逃すはずがないのが切り抜き素材としての面白さ。
銀の盾をゆっくり取り出すシーンや、「ありがとうございます」と頭を下げる静かな間。
そこにBGMや効果音をつけて“素材化”された動画が続々登場しています。
「銀の盾開封、ゲーム実況風にしてみた」「岸田さんに○○を食べさせてみた」など、まるでバーチャルYouTuberのような扱いに。
これはもう、ネット住民から正式に“ネタキャラ認定”された証拠ともいえるでしょう。
そしてもうひとつ広がっているのが、ミーム(ネットで使われるネタ画像や言葉)化の流れです。
岸田さんが銀の盾を持ったシーンに「これで政権復帰!?」とテロップを乗せたり、
「チャンネル登録10万で1議席復活」とジョークを交えた投稿が広がるなど、政治とネタの間をふらふら行き来する空気感が絶妙なんです。
こうして、元総理という重たい肩書きが、ほんの少しだけ軽やかに、身近に感じられる存在に変化しつつある。
それは、笑いながらも、しっかり見てるというネット民の“優しさ”かもしれません。
元総理がなぜYouTubeに参入するの?
「政治家がテレビに出るのはわかるけど、なんでわざわざYouTubeなの?」と感じた方も多いかもしれません。
実はこの裏には、ちゃんとした戦略と、ちょっとした時代の波が関係しています。
真面目な顔をしてスマホのカメラに向かう理由、じっくり探っていきましょう。
若者へのアプローチ手段として
まず大きいのは、若年層との距離を縮めたいという狙いです。
テレビ離れが進む中、10代〜30代にとって、情報源はもっぱらスマホとSNS。
そんな中、「動画で伝える」ことは文字以上に刺さる手段なんです。
とくにYouTubeは、検索すればすぐ出てくる、通知も来る、コメントもできる。
もはや“ちょっとしたホームルーム”くらいの距離感があります。
元総理がそこにやってくるというのは、教頭先生が文化祭で踊るようなサプライズ感がありますよね。
しかも、岸田さんのような立場の人が自ら発信することで、「お堅いイメージ」をふわっと溶かしてくれる効果もあります。
難しい言葉よりも、「銀の盾です!」のひとことのほうが印象に残る。
それが今の時代に合った“伝え方”なんです。
政治家と炎上リスクのバランス
とはいえ、政治家のYouTube進出には、リスクもバッチリついてきます。
発言が切り抜かれたり、冗談が炎上したり。
一歩間違えば、「増税メガネ」どころか「大炎上ブーメラン」と呼ばれる日も遠くありません。
ただ、岸田さんのチャンネルを見る限り、慎重さと遊び心の“ちょうどいいバランス”を意識しているように感じます。
たとえば、動画の内容は短く、丁寧で、ネタを挟んでも上品。
いわば、「スーツでギャグを言う」感じの信頼感です。
炎上の火種を消しながら、それでも言いたいことは伝える。
それって、国会よりむずかしいコミュニケーションかもしれません。
でもだからこそ、成功すれば“ただの元総理”から親しみやすいネットの顔”へと変わるチャンスにもなるんです。
海外の元トップもYouTuber化?事例を紹介
「元総理がYouTuberになるなんて、日本だけの珍事じゃないの?」と思ってしまいますよね。
でも実は、海外でも“元トップがメディアを活用して自分で発信する”という流れは、じわじわ広がっています。
ここではそんな世界の“元首脳系YouTuber”たちの姿を、ちょっとのぞいてみましょう。
え、あの人も?って思うかも。
オバマさんの動画活用がすごい
まずはアメリカのバラク・オバマ元大統領。
この人、もうとにかく発信がうまい。言葉がうまい。話術がズルいくらいにうまい。
政治を引退したあとも、SNSやYouTubeでインタビュー、講演、ドキュメンタリー制作などをバリバリ展開しています。
Netflixでは「大統領が地球を救う」シリーズでナレーションも担当。
これはもう、元大統領というより“声優系ドキュメンタリスト”って感じです。
本人のYouTubeチャンネルはそこまで頻繁ではないですが、各メディアとの連携で露出が絶えないのが特徴。
政治家が“消える”のではなく、“形を変えて残る”というあり方を体現しています。
まるで最終回を迎えたドラマの主人公が、別番組でレギュラーになったみたいな不思議な存在感です。
英・ジョンソン氏のトーク力も注目
次にイギリスのボリス・ジョンソン元首相。
この人もクセ強めで、一言で言えば“金髪のエンタメ政治家”。
任期中からYouTubeを使って国民向けメッセージや緊急発表を配信していました。
退任後は、英メディア「GB News」に出演し、X(旧ツイッター)にも動画を投稿するなど、ジョークまじりのニュース解説や政治批評を展開中。
言ってしまえば、イギリス版・ボケる元首相YouTuber的ポジションです。
「政治家って、こんなにフランクでいいの?」と思わせる軽妙な語りがウケていて、
ある意味では、信頼より“親近感”で評価されるスタイルが出来上がっています。
日本との違いは、コンテンツそのものにユーモアと個性が盛り込まれていること。
発信の仕方によっては、“政界引退後こそが本番”になる時代なのかもしれません。
元総理系YouTuberで変わる政治の伝え方
テレビの向こうにいた“偉い人”が、スマホの中でニッコリしてる──。
そんな時代に私たちは生きています。
「元総理系YouTuber」という存在は、ただの話題作りではなく、政治の伝え方そのものを変えつつあるのかもしれません。
これからは、政治も“わかりやすくて親しみやすい”が基本。
その変化を、少しだけ真面目にのぞいてみましょう。
距離が近づいた?ネット時代の政治
かつて、総理大臣といえば「演説」「記者会見」「ニュースの中の人」というイメージでした。
でも今では、動画を見て笑ったり、コメントを残したりできる“対話型コンテンツ”としての政治家が生まれています。
これはもう、一方通行の時代から、双方向の時代へのシフトです。
「意見を言える」「自分の感想が届くかもしれない」そんな気持ちが、政治との距離をぐっと縮めてくれます。
まるで校長先生が朝礼じゃなくて、TikTokで話しかけてくる感覚。
ちょっと近すぎてびっくりしますけど、親しみやすさは段違いです。
もちろん、信頼を得るには内容も大事。
でもその前に、「聞いてもらえそう」という空気感が大切なんです。
そしてそれを演出できるのが、まさに動画とネットの力なんですね。
今後の課題は「信頼性と中身」かも
ただ、YouTubeというメディアには落とし穴もあります。
おもしろさ重視になりすぎると、内容が軽く見られてしまう危険性もあるんです。
「ノリが良くても、何言ってたっけ?」みたいな動画、たまにありますよね。
政治家にそれをされると、ちょっと不安になります。
だからこそ、バランスが大事です。
笑いもあっていい。でもそこに“中身とメッセージ”がなければ、信頼は得られない。
元総理という肩書きを背負っている以上、「あ、面白かった!」で終わらせず、見た人の記憶に残る何かが必要になります。
そして視聴者側も、ただ消費するだけでなく、「どんな意図があるのか?」と考える姿勢が求められるかもしれません。
政治とネットが近づくほど、発信と受け手、両方に責任が生まれていく。
それはある意味で、民主主義がスマホの中に引っ越してきたようなものです。
まとめ
今回は、話題沸騰中の「元総理系YouTuber」について解説しました。
岸田文雄前首相のYouTubeデビューをきっかけに、政治とネットの距離がグッと縮まったのを感じた方も多いのではないでしょうか。
銀の盾の開封や「増税メガネ」自虐ネタなど、これまでの総理像をいい意味で壊しながら、新しい時代の伝え方に挑戦する姿は、多くの反響を呼びました。
海外の元首脳たちも同じように発信を続けており、「政治=遠いもの」ではなく、「ちょっと覗いてみたいもの」へと変わりつつある今。
このトレンドが一時のブームで終わるのか、それとも新しい政治のかたちとして定着していくのか、今後の動きにも注目です。