コロナの影響も収まってきて、旅行や出張で飛行機に乗る機会が増えた方も多いことでしょう。
これから夏場になると海や山に行くのも楽しいですよね。
この記事では、フレンチブルドッグを飼っている方のこんな悩みを解決します。
愛犬のフレンチブルドッグと少し遠出の旅行に行きたいなぁ
少しの遠出なら飛行機や新幹線だね
新幹線はともかく、飛行機ってちょっと心配……。
そもそも飛行機に乗れるの?
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筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
- フレンチブルドックを飼育中
フレンチブルドッグは飛行機に乗ることができるのか?
結論から伝えると、フレンチブルドッグは、飛行機に乗ることが出来ます。
ただし、注意が必要です。
フレンチブルドッグの特徴や飛行機の条件についての注意点について詳しく解説します。
フレンチブルドッグの特徴から考える注意点
- 鼻腔が小さいため、呼吸がしづらい
- 暑さに弱いため、熱中症になる危険性がある
フレンチブルドッグは、短頭種と呼ばれる犬種です。
短頭種の特徴は、鼻が短く、首が短いことです。
短頭種は、もれなく暑さに弱く、呼吸がしづらいので、注意が必要です。
熱中症にさせないためにも、クレートには必ず下記のような給水器をつけてあげましょう。
飛行機の条件から考える注意点
- 周りのお客さんに迷惑をかけないよう配慮
- 暑さ・寒さ・騒音・気圧の変化などの環境の変化による健康被害
航空会社によっては、機内に持ち込むこともできます。
ですが、周りのお客さんに迷惑をかけないよう配慮が必要です。
わんちゃんにとっては、いつもと環境がガラッと変わり不安になります。
不安から吠えてしまったり、暴れたりする可能性がありますので、飼い主として対処できるようにしておきましょう。
貨物室に入れて輸送します。
輸送室は、空調が整備されている訳ではなく、室温が30℃以上になる場合もあります。
このような場合でも飼い主は気づいてあげることが出来ないというデメリットがあります。
ただ他のお客さんに迷惑をかけることはないので、夏場を避ければ貨物便で輸送することをおすすめします。
夏場でなくても専用のゲージに入れ、必ず給水ボトルを装着してあげましょう。
もちろん温度だけではなく、気圧があがったり、音がうるさいなど他のストレスもあります。
貨物便で送る場合、下記のようなクレートに愛犬を入れる必要があります。
車で移動するときにも必要なので、持っていない方は1つは購入しておきましょう。
2024年1月2日羽田空港で発生した日本航空(JAL)の衝突炎上事故
貨物室では熱中症以外にも下記のような事故による被害もあります。
2024年1月2日、羽田空港で発生した日本航空(JAL)と海上保安庁機との衝突炎上事故。
かなりショッキングな事故でした…。
乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の計379人が搭乗していましたが、全員救出されました。
海上保安庁機には6人が搭乗していたようですが、残念ながら5人の死亡が確認されました。
ご冥福をお祈りいたします。
さらに貨物スペースに乗っていた2匹のペットも犠牲になりました。
このような事故の場合、乗客を優先して避難されます。
貨物スペースに乗っている犬などの動物は優先度が低いのが現状です。
飛行機に乗って愛犬と移動するということは、事故時に貨物スペースに取り残されることもあるということを念頭に考えなければなりませんね。
上記のように飛行機では事故や熱中症のリスクがあります。
「飛行機だとなんだか不安だな…。」と感じる方は新幹線がおすすめです。
新幹線なら愛犬と一緒に乗れますし、熱中症も回避できますよ!
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【関連記事】
航空会社別でフレンチブルドッグの乗車条件を比較!
乗車の可否 比較表
乗車可否(短頭種) | 乗車可否(短頭種) |
---|---|
日本航空(JAL) | × |
全日本空輸(ANA) | 〇 5月1日~10月31日の期間は不可 |
ピーチ(APJ) | × |
スカイマーク(SKY) | × |
スターフライヤー(SFJ) | 〇 5月1日~10月31日の期間は不可 |
AIRDO / エア・ドゥ(ADO) | 〇 5月1日~10月31日の期間は不可 |
ジェットスター・ジャパン | × |
ソラシドエア(6J/SNJ) | 〇 5月1日~10月31日の期間は不可 |
フジドリームエアラインズ(FDA/JH) | × |
日本トランスオーシャン航空(JTA) | × |
全日本空輸(ANA)、スターフライヤー(SFJ)、AIRDO / エア・ドゥ(ADO)、ソラシドエアは、5月1日~10月31日を除く期間であれば、飛行機に乗ることができるという結果でした。
フレンチブルドッグが乗れる飛行機が全くないという訳ではありませんが、かなり少ない印象ですね。
理由としては、やはり短頭種のデメリットである呼吸がしづらい・熱中症になる可能性が高いことが大きな要因です。
実際、短頭種の犬種が飛行機に乗って亡くなってしまったという悲しい事故も起きています。
そういった事故を防ぐためにも、航空会社は短頭種に制限をかけているようです。
また飛行機に乗れる航空会社の場合でも、事前に同意書を提出する必要があります。
ペットが飛行機に乗る前の同意書について
- ペットの健康状態について
- 輸送環境について
- ペットの死傷について
貴社航空便による私のペットの輸送にあたり、 当該輸送中に発生したペットの死傷について、その原因が、ペット自身の健康状態や体質等 (気圧・温度・湿度・騒音による影響を含む)、 ペット自身の固有の性質・状態にある場合、もしくは、天候等の影響による飛行状況や梱包の不備等にある場合、貴社に対して一切の責任を問わないことに同意いたします。
上記の内容にサインして書類は完成です。
基本的には、航空会社によほどの過失がない限り、わんちゃんに何かあっても責任は航空会社にはないという内容です。
ですので、リスクを把握した上で飛行機に乗せる時は細心の注意を払うことが大切です。
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飛行機で起こったフレンチブルドッグの悲しい事件
海外のお話にはなりますが、ユナイテッド航空が引き起こした悲しい事故です。
世間で話題になった事故なので、ご存じかもしれません。
航空会社や飼主としての責任について改めて考え直す機会になればと思い、紹介させていただきます。
飼い主Aさんが愛犬のフレンチブルドッグ(生後10ケ月)と一緒にユナイテッド航空に乗りました。
アメリカでは、専用のケースに入れて自分の目の前の座席に収納するという公式なルールがあります。
このようなルールがあるにも関わらず、乗務員に「ペットは頭上の荷物入れに入れて下さい」と指示されたようです。
特に納得のいく説明はなく、「荷物入れに入れても問題はないから」という乗務員の指示に従いました。
しかし、目的地に到着し、ケースの中の愛犬を確認するとぐったりと動かなくなっていました。
懸命な処置も報われず、亡くなってしまいました。
この飼い主と乗務員の一連のやり取りは、他の乗客が目撃しており、SNSなどで拡散され、大きな反響をよびました。
この事故での問題点は、乗務員の対応と飼い主の知識不足だと思います。
乗務員の知識不足による不適切な対応をとってしまったことは、航空会社として大きな責任があります。
また飼い主も公式なルールを知っていれば、乗務員のおかしな対応に立ち向かうことができたはずです。
このような悲しい事故を防ぐには飼い主が適切なアクションをとれるかが重要になります。
この事故がよい教訓になればと思い、紹介させていただきました。
【関連記事】
フレンチブルドッグが飛行機に乗る前・到着時に気をつけること
この章では、飛行機に乗る前と降りた時に気を付けることを考えます。
飛行機に乗る前に気を付けること
- 狂犬病ワクチン及び混合ワクチンの接種
- ゲージ(クレート)準備※給水器をつける
- 同意書の作成
- クールマットや毛布など体温を整えるものを準備
- トイレを済ませておく
【関連記事】
飛行機を降りた後に気を付けること
- 健康状態の確認
- 事前に到着地点の動物病院を探しておく
- ゲージ内のお掃除グッズの用意
- ゲージから逃げ出さないように首輪・リードの使用
- 餌・水分補給の準備
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はフレンチブルドッグは飛行機に乗れるのかについて解説しました。
航空会社のルールやフレンチブルドッグならではの特徴から考えてみました。
これからコロナが落ち着いて愛犬と旅行に行ってみたい方はぜひ参考にしてもらえればと思います。
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