犬にとって毎日の散歩は、健康維持やストレスの発散で重要です。
しかし、飼い主さんの中には「真夏日に散歩させて大丈夫?」「犬にとって快適な気温はどれくらい?」などの散歩時の気温を気にしている方も多いでしょう。
そこで今回は、犬の散歩時の適切な気温を紹介します。
また夏、冬のお散歩の注意点や便利な防寒対策グッズも詳しく解説していきます。
厳しい季節を迎える前に、万全に散歩と気温の注意点を把握しておきましょう!
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
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散歩中の犬が快適に過ごせる気温とは?
犬にとって快適に過ごせる気温を獣医師の回答を元にご紹介します。
また、犬は暑さ寒さにどれくらい強いのか、具体的な数値を用いて解説します。
①獣医師の回答紹介!犬の散歩の気温の目安
夏の場合、獣医師の多くは「気温が30度を超える日は散歩を控えるべきだ」と回答しています。
最低気温が25度以上の場合も熱中症のリスクがあるので注意が必要です。
また獣医師は、気温が30度を下回る場合でも熱中症への対策が必要だと回答しています。
湿度や風の有無、アスファルトからの照り返しなどを十分考慮した上でお散歩を行いましょう。
路面温度は見た目以上に高温になることがあるため、手で触ってみて熱いと感じる時は散歩を控えましょう。
参考:犬の熱中症対策 どんな環境での散歩が危険? – 100opinion | Vet’s Eye
冬の場合、個体差や犬種にもよりますが、犬は5度以下で寒さを感じます。
特に冬に慣れていない子犬や老犬は、10度以下でも寒さを感じて身体を震わせることがあります。
散歩の際には時間帯を日中に変更したり、しっかりと寒さ対策を施したりして散歩を行いましょう。
参考:【獣医師解説】犬も寒がり?寒さに強い・弱い犬種や寒い時のサイン、寒さ対策を解説 | ペトコト(PETOKOTO)
②そもそも犬は暑さ・寒さに強いのか?
犬は暑さに弱いとされてます。
犬の基礎体温は38度くらいであり、人間と比べると高いです。
また、密な毛皮で覆われており、汗腺が足の裏しかないため体温調整が苦手で、熱中症や脱水症状になりやすいです。
一方で、寒さには強いとされています。
基礎体温が高いため、人間よりも寒さを感じにくいです。
特にダブルコートと呼ばれる、上毛と下毛の2層構造の被毛を持つ犬や大型犬は、雪の中で喜んで走り回る姿をよく見かけます。
しかし、小型犬や犬種によっては寒がりな犬もいるため、日頃からよく観察して寒さのサインを見極める必要があります。
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夏に犬を散歩させるときの注意点
人間よりも暑さに弱い犬を、夏に散歩させる際の注意点を2つ紹介します。
①水分補給をこまめにしよう
散歩に行く前や帰ってきた後には、水分補給をしっかりと行いましょう。
犬の身体は約70%が水分で構成されていると言われています。
体内の水分が不足すると、熱中症や脱水症状になり命に危険が及ぶこともあります。
特に夏場は散歩に新鮮な水を持参し、こまめに水分補給を行うように心がけましょう。
②路面温度に気をつけよう
さまざまな散歩コースがありますが、夏場は路面の温度に注意が必要です。
アスファルトは熱を吸収しやすく、照り返しがあるため、50度〜60度を超えることもあります。
人間が手で触っても熱いくらいです。
このような状態で散歩に行くと、犬の肉球は赤くなり、やけどをしてしまいます。
また、砂利道や砂浜、石コンクリートも路面温度が高くなる傾向があるので、散歩ルートを変更するなどの工夫が必要です。
冬に犬を散歩させるときの注意点
寒さには強いとされている犬ですが、寒さを感じやすく、防寒対策が必要な犬種もいます。
ここでは冬に犬を散歩させる際の注意点を2つ紹介します。
①防寒対策をしっかりしよう
寒い冬場でも、犬の健康維持のため散歩は必要です。
寒さに強い犬種の場合は雪の日でも元気に散歩に行けますが、小型犬や寒さに弱い犬種には防寒対策が推奨されます。
特に、足元を寒さから守る犬用ブーツは防水加工が施されており、凍結した道路や除雪剤から肉球を守ることができます。
また、保温効果のある防寒用のウェアも利用するとよいでしょう。
②寒暖差に注意しよう
犬は寒さに強いとされていますが、暖かい室内から寒い外に出る際には、ヒートショックを起こす可能性があります。
過度な温度変化は血圧の変動を引き起こし、身体に負担をかけます。
散歩前には室内で犬に運動させて体温を上げ、血管や筋肉をほぐしましょう。
また、外気に近い玄関で10分ほど寒さに慣らしてから散歩に出かけるのがよいとされています。
帰宅後も、急に暖かい室内に入れるのではなく徐々に身体を温めて慣らしてあげましょう。
犬のお散歩に便利!寒暖対策を紹介
これまで夏、冬ごとの散歩時の注意点を解説してきました。
ここでは厳しい日本の寒暖に対応するための便利なグッズやサイトを紹介します。
①暑さ対策グッズを活用
近年、温暖化の影響で日中は30度を超える日が増えています。
暑い日中に犬を散歩させることは、地面に近い犬にとって特に厳しいです。
そのため、夕方や早朝の涼しい時間帯に散歩させることが多いでしょう。
それでも、暑さ対策は必要不可欠なものとなっています。
そこで、犬を暑さや日差しから守るための暑さ対策グッズを紹介します。
②寒さ対策グッズを活用
小型犬、子犬、老犬にとって冬の寒さは厳しいです。
特に散歩をさせる時は、凍傷や寒暖差による身体への負担を考慮する必要があります。
そんな寒さ対策のグッズを紹介します。
③無料サイトの散歩予報を活用
夏と冬の散歩の気温に関する情報を求める際は、散歩予報サイトを活用しましょう。
「犬のおさんぽ予報」というサイトでは気象条件から夏や冬の路面温度を予測し、数日先までの温度予測値や指標を提供しています。
これらの情報を参考にすれば、人間の体感では分からない気温や路面のリスクから犬を守れます。
夏場は要注意!お散歩のベストな時間帯は早朝
お散歩にベストな時間帯は早朝とされています。
犬も人間と同じように寝ている間に尿意や便意をもよおしていることが多いため、早朝の散歩は気分転換になります。
しかし、真夏日は早朝でも日差しが強く、路面温度が高い場合があり注意が必要です。
その日の天気や路面温度を確認しながら、散歩の時間帯を早めるなどの工夫をしましょう。
また、冬の早朝は路面凍結の恐れがあります。
日が昇った後の暖かい日中に散歩を済ませるなどの調整をしましょう。
犬の散歩をしないとどうなる?
散歩させたくても真夏日でどうしてもできない場合や、豪雪地で散歩をさせるのが厳しいケースもあるかと思います。
また、犬によっては散歩を拒むケースも珍しくありません。
「犬の散歩をしないとどうなるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実際、どのような犬種でも散歩は必要不可欠です。
小型・中型犬であれば1日2回、1回20分程度の散歩。
大型犬であれば1日2回、1回1時間程度の散歩が推奨されています。
犬の散歩をしないと、運動不足による肥満やストレスをため込む原因となります。
また社会性が身に付かず些細なことでパニックになりやすくなるなどのリスクがあります。
しかし、飼い主さんの体調や天候によってどうしても散歩にいけない日もあると思います。
そんな日は、無理して散歩にいかず、翌日に時間を長めに散歩をさせてあげましょう。
また、散歩にいけない日の協力者を決めておくこともおすすめします。
参考:仕事で忙しい、面倒で…犬の散歩に毎日行けない飼い主のホンネ 散歩不足のリスクも解説|いぬのきもちWEB MAGAZINE
散歩できない時の健康維持の方法
毎日の散歩を心がけていても、悪天候や都合が合わず、散歩ができない日もあります。
そんな日におすすめな室内でできる運動やストレスの解消法をご紹介します。
①室内でできる運動
室内でできる運動を2つ紹介します。
室内で運動をさせることで、運動不足を少しでも解消させましょう。
ボールを投げて愛犬に持ってきてもらうシンプルな遊びです。
遊ぶためのスペースがある室内であれば、すぐに実践ができます。
おやつを紙コップやおもちゃに入れて、室内に隠します。
そのおやつを愛犬に探してもらう遊びです。
愛犬が飽きないように隠す場所を工夫しましょう。
②ストレス解消法
室内にスペースはあまりないが、犬のストレスを解消するための頭を使う遊びを紹介します。
犬用のおもちゃやロープを用意して、愛犬と引っ張り合いをします。
単に引っ張るのではなく、「ハナセ」や「チョウダイ」などの指示を覚えさせ、愛犬のテンションをコントロールをしましょう。
おやつを手の中で握って、どちらの手にあるか当ててもらいましょう。
慣れてきたら、紙コップを数個用意して難易度を上げると、より頭を使うことになりストレスの解消となります。
まとめ
犬の散歩について、気温の関係や注意点、対策方法などを紹介してきました。
季節ごとの天候や気温によって、犬の身体には負荷をかける場合もあります。
特に、夏の熱中症や路面温度の高熱による肉球の火傷や冬の路面凍結、寒暖差によるヒートショックには注意が必要です。
犬の気持ちは表情や仕草では分かりづらいですが、日頃から飼い主さんがよく観察をして愛犬からのサインを見逃さないように心がけましょう。
また、健康寿命を伸ばすためにも毎日の散歩はできるだけ行い、愛犬との楽しい時間を楽しんでください。
どうしても散歩にいけない日は、室内でできる限り遊んであげて、運動不足やストレスを解消してあげましょう。