「愛犬の口臭が生臭い!」
かわいい愛犬の口から魚のような生臭い口臭がしていたら、少しショックですよね。
普段ならうれしいペロペロも、口臭がキツイ時は勘弁してほしい気持ちになります。
しかし、実は健康な犬はそもそも口臭自体がありません。
したがって、口臭があるという事は愛犬の体に異変が起こっていると判断できます。
本記事では「犬の口臭の原因」「ケアの方法」を解説しています。
是非参考にしてくださいね。
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
- フレンチブルドックを飼育中
【種類別】犬の口臭の原因・不調
本章では、犬の口臭の種類別で考えられる原因・不調を以下の7つ解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
口腔内の不調|生ごみのような臭い
口臭が生ごみのような臭いがする場合、「口腔内の不調」が原因であると考えられます。
いわゆる「歯周病」という聞き馴染みのある口腔異常ですね。
食事の度に強い痛みを感じてしまったり、最悪歯を抜くことになる可能性があるので油断してはいけません。
また「口腔内腫瘍」が原因で生ごみのような臭いになっている可能性もあります。
口腔内腫瘍には良性と悪性があり、悪性であった場合進行すると骨が溶けることもあります。
愛犬の様子に違和感を感じたら、病院で見てもらうようにしてください。
胃腸の不調|酸っぱいような臭い
愛犬の口臭が酸っぱい場合は、胃腸が不調となっている可能性があります。
酸っぱい臭いの原因は「胃酸」であることが多いです。
胃や腸に異常が起こっていて、胃酸が過剰分泌されている場合に酸っぱいような口臭がします。
また酸っぱい臭いと共に嘔吐が見られる場合は、胃や腸に何らかの病気が隠れている可能性が考えられます。
愛犬の口臭が酸っぱく感じる時は、大きな病気に発展する前に病院で診察してもらいましょう。
腎臓や肝臓の不調|アンモニア臭
愛犬の口臭がアンモニア臭だった場合、腎臓や肝臓の不調が考えられます。
この口臭は、本来であれば排泄されるはずのアンモニアが、何らかの理由から体外へと排出されていない事が原因です。
この場合「腎臓」「肝臓」が正常に機能していない可能性が考えられます。
早急に病院で診察をしてあげるようにしてください。
重度な腸疾患|便臭
愛犬の口臭が便のような臭いの場合、重度の腸疾患である可能性があります。
口内のトラブルが原因の場合もありますが、問題なのは「腸閉塞」「腸捻転」など大変な病気である危険がある点です。
酷い場合には腹痛で苦しんだり、便のようなものを嘔吐したりするケースも見られます。
愛犬の便通に違和感があったり、元気が無かったりする場合は病院で適切な診断を受けましょう。
口内の乾燥|魚のような生臭さ
愛犬の口臭が魚のような生臭さだった場合、口内が乾燥している可能性が考えられます。
唾液の水分が少なくなると、粘度が高くなり魚のような生臭い口臭となるのです。
そして原因としては、口呼吸による乾燥、水分補給不足などがあります。
また、部屋の温度が暑すぎる可能性もあるため、部屋の温度を下げるなど気を使ってあげましょう。
一方で環境・口内環境が良いにもかかわらず生臭い口臭が治らない場合は、鼻炎など鼻に問題がある可能性が挙げられます。
ずっと症状が治らない場合は一度病院を受診してみましょう。
ドックフードの劣化
犬の口臭は、ドッグフードの劣化が原因で起こります。
ドッグフードには「脂質」が含まれているのですが、これが劣化すると酸化し、口臭の原因となります。
愛犬から口臭がしたら、劣化したドッグフードを与えていないか確認してください。
ドッグフードの袋には、適切な保存方法が書かれています。
劣化していると判断したら、新しいものを与えてみて様子を見てみて下さい。
口内腫瘍|血・膿のような臭い
愛犬の口から、血や膿のような臭いがした場合、口内腫瘍がある可能性があります。
また口内腫瘍は、歯周病と似ている為、素人目で判別できない事が多いです。
しかし臭いで言うと、歯周病よりも血液や膿のような臭いが強くなります。
腫瘍は早期発見できないと、他の病気の原因になります。
少しでも異常を感じたら病院を出来るだけ早く受診しましょう。
犬の口臭の異変で受診する目安
本章では、犬の口臭の異変で受診する目安を解説します。
- 口内が乾燥して臭い
- 常に口呼吸になっていないか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
口内が乾燥して臭い
愛犬の口内が乾燥して臭い場合は、病院の受診を検討しましょう。
腐敗臭等の匂いがある場合は歯周病、口内腫瘍などが考えられます。
長く臭いが続くようであれば、早急に医師の指示を仰いで大きな病気につながる危険を排除していきましょう。
常に口呼吸になっていないか
愛犬の口臭が気になる時は、呼吸方法が「口呼吸」になっていないか確認しましょう。
常に口呼吸になっている場合は、口内の乾燥や鼻炎など鼻のトラブルが原因である可能性が挙げられます。
水分補給をさせて臭いが軽減されるなら、様子を見るのも手ですが、少しでも異常に気づいたら手遅れになる前に病院を受診しましょう。
犬の口臭を消す方法
本章では、犬の口臭を消す方法について解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
歯磨きを行う
犬の口臭を防ぐためには、歯磨きを習慣化するのが効果的です。
しかし、歯磨きに慣れていないと嫌がる子もいるため、できれば子犬時代から慣れさせておくと良いでしょう。
成犬の場合慣れるまで大変ですが、根気よく訓練をしてください。
またうまく歯ブラシで歯磨きができない場合は、歯磨きガムを与えたり、歯磨きシートで可能な部分をふき取る事も効果的です。
美味しい歯磨き粉もありますので、できることから愛犬の口内ケアをしていきましょう。
病院で歯石除去を行う
犬の歯にできてしまった歯石は、歯磨きでは取り除くことができません。
歯石は細菌の住処となってしまうため、放置すると最悪の場合、歯や歯を支える骨が溶けてしまう可能性があります。
したがって、歯石が多い場合は取り除く必要があります。
とはいえ犬の歯石取りは全身麻酔で行うことが多いため、医師の判断に任せて行うようにしましょう。
歯石の前段階である「歯垢」は、歯磨きで取り除くことが可能です。
歯垢を取り除けば歯石にならないので、普段からのケアが重要です。
口臭ケアグッズで口内環境を改善
愛犬が簡単に口臭ケアができるよう、さまざまなタイプの口臭ケアグッズが販売されています。
歯ブラシやデンタルガムは有名ですが、他に舐めるだけ、食べるだけで効果があるものもあります。
愛犬に合った口臭ケアグッズを選んであげましょう。
ドッグフードの管理を徹底する
先ほどもお話しした通り、ドッグフードが劣化していると口臭の原因になります。
したがって、正しい方法で保存し、劣化したドッグフードを与えないことが重要です。
ドッグフードは封をきったら、酸化しないように容器に保存しましょう。
毎日食べるものですから、劣化しないよう保存し、栄養についても考えてあげましょう。
食べかすが残りやすいご飯を控える
口内の食べかすは、口内異常の原因となります。
したがって、普段から食べかすが残りやすいご飯は控えてあげると良いでしょう。
ドッグフードで言うと、ドライよりウェットタイプの方が食べかすが残りやすい傾向にあります。
とはいえ、愛犬の健康状態によっては、食事を制限しなければならない事もあるでしょう。
そういった場合は歯磨きなどの口内ケアグッズを使って、しっかりケアを行ってあげて下さい。
食後に十分な水分摂取をする
水分不足になると、口臭が臭くなります。
したがって、特に食後には十分な水分摂取をさせてあげてください。
ただ、ストレスで水分を飲まないことや、歯周病が痛くて飲めないケースもあるでしょう。
あまりにも水分摂取をしない場合には、何かしらの原因がある可能性があるため、病院を受診しましょう。
まとめ
本記事では、下記の「犬の口臭」についての問題を解説してきました。
口臭が臭いのは、重篤な病気の凶兆である可能性があります。
「あのとき病院にいっておけば・・・」と後悔しないためにも異常があれば獣医さんに診てもらいましょう。