
リビングでくつろいでいたり、ベッドで就寝するときに愛犬が足元で寝ていることはありませんか?
飼い主としても愛犬が近くでスヤスヤ寝ていると愛おしく感じますよね。
しかし、愛犬がどのような気持ちで飼い主の足元で寝ているか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、下記のような疑問を解決します。
この記事で解決できる悩み
・愛犬が足元で寝る理由とは?
・寝る場所によって違いはあるの?
・足元で寝てもいいの?
筆者のプロフィール




筆者の赤おにです。
ペットの役立つ情報を発信しています。
・犬の飼育経験10年
・現在はフレンチブルドックを飼育中
【犬が足元で寝る理由とは?】飼主との関係性が見え隠れする心理とは?



犬が足元で寝る理由は、下記のとおりです。
- 甘えている
- 寂しい
- 飼主さんを危険から守っている
- 飼い主を信頼している
- 寝具の居心地がいい
甘えている
犬が足元で寝ている理由は、甘えていることが多いです。
基本的に愛犬は、飼い主さんが大好きで、もっと構ってほしい、寝ているときも近くにいてほしいと思っています。
犬が足元で寝ているときに、「かわいいねー!」と声をかけて撫であげると、それを記憶します。
なので、構ってもらうために足元で寝ることが増えていくことになります。
飼い主としても、「愛犬が甘えているから足元で寝ているのか!」と思うとより愛おしく感じますよね。
しかし、「甘える」と「寂しい」という気持ちは表裏一体。
寂しい思いをさせていないか自分の胸に手を当てて考えてみることも大切です。
寂しい
犬が足元で寝ている理由は、寂しいと感じているからです。
犬の祖先は狼で、集団で行動してきた歴史があります。なので、群れの中でコミュニケーションを密にとって生活することに生きがいを感じます。
犬も狼と同じです。
家の中では、群れのリーダーである飼主さんとのコミュニケーションが不足していると、寂しいと感じます。
寂しさを紛らわすためにも、足元で寝てスキンシップを取ろうとしているのです。
最近、愛犬との時間を取れていないと感じるときは、しっかりスキンシップを取ってあげましょう。
飼主さんを危険から守っている
愛犬が足元で寝ている場合、飼い主さんを危険から守っている可能性があります。
「家の中で危険なんてないよ」と思うかもしれませんが、犬はそんなことお構いなしです。
狼が祖先である犬は群れで行動する生き物であるので、仲間に危険が迫ったとき仲間に知らせる必要があります。
また足元は、目線から離れた部分であり、危険が迫った場合は、すぐに対応できない可能性があります。
なので、群れのリーダーである飼主を危険から守るために足元で寝ているのです。
飼い主を信頼している
愛犬が足元で寝ている場合は、飼い主さんを心の底から信頼しているからです。
人間でも言えることですが、信頼できない人の近くには居たくないものです。犬も同じで信頼できる飼主さんの近くに居たいと考えます。
特に寝ているときは無防備ですから、信頼している飼主さんに寄り添って寝ます。
しかし、犬によって性格はさまざまなので、飼い主さんを信頼してるけど、足元では寝ないというわんちゃんもいます。
育ってきた生活環境の影響もあるので、足元で寝てくれないからと言って落ち込む必要はありません。
寝具の居心地がいい
寝室のベッドなどの寝具の居心地がいいので、スペースが広い足元で寝ている可能性があります。
人間の寝具はとても柔らかく、寝心地は最高です。愛犬が寝具の良さに気付いて寝ているだけかもしれません。
しかし、寝具には飼主さんの匂いも付いていて、安心できるから寝ていることもあります。
また飼主さんが寝ているときに、ベッドに入って足元に潜り込んで眠りに付いた場合は、飼い主さんを信頼しているからこその行動です。
あまりにも人間の寝具で寝ていることが多いときは、愛犬のベッドが気に入っていない可能性があります。
なので、奮発して下記のような少し高いベッドを購入してあげると、喜んで寝てくれるはずです。
犬が寝る場所によって理由は違うの?



寝る場所によって、その理由はさまざまです。
この章では、下記の「寝る場所」で、愛犬がどのような心理状態なのかをまとめています。
- 足元で寝る
- お腹の近くで寝る
- 胸元で寝る
- 頭の近くで寝る
- 腕の中で寝る
足元で寝る
- 信頼している
- 甘えている
- 飼主さんを危険から守っている
- リーダーと認めている
お腹の近くで寝る
- 飼主さんを友達と思っている
- 信頼している
- 近くにいたい
胸元で寝る
- 飼主さんを友達、または自分より下の存在だと思っている
- 信頼している
- 近くにいたい
頭の近くで寝る
- 飼主さんを自分より下の存在だと思っている
- 信頼している
- 近くにいたい
腕の中で寝る
- 信頼している
- 甘えている
- 近くにいたい
犬が足元で寝るメリット・デメリット



この章では、愛犬が足元で寝るメリット・デメリットをご紹介します。
メリット・デメリットを天秤にかけて、足元で寝ることをヨシとするか考えましょう。
愛犬が足元で寝るメリット
- 幸せな気持ちになれる
愛犬が足元で寝ているのを見ていると、なんといっても幸せに感じます。
愛犬も飼主さんの近くでいることに喜びを感じているので、お互いにメリットがあります。
実際に、愛犬と触れ合うと幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。
また愛犬が飼主さんと触れ合うことでもセロトニンが分泌されるので、科学的に証明されています。
- 睡眠の質があがる
愛犬と一緒に寝ると、睡眠の質があがり、よく眠れることがあります。
愛犬と一緒に寝ることで、多幸感や安心感によって寝つきがよくなります。
しかし、これには個人差があります。
フレンチブルドッグなど、いびきがうるさい犬種もいますので、敏感な方は難しいかもしれません。
反対に人間のいびきがうるさくて愛犬が睡眠不足になることもあります。
基本的に犬は、危険を察知するために熟睡はあまりしません。
なので、貴重な睡眠時間を削らないように配慮してあげましょう。
愛犬が足元で寝るデメリット
- 愛犬にケガをさせる
睡眠中に足元で寝ていることに気付かず、踏みつけてしまってケガをさせる可能性があります。
また飼い主の足が急に動いたことにびっくりして、噛みついてしまうこともあります。
このような事故が起きると愛犬との関係にヒビが入ってしまうので、注意しましょう。
- 不衛生になる
愛犬が足元で寝ると、不衛生になります。
散歩で足が泥まみれになっていたり、うんちやおしっこが付いていることがあります。
なので、犬の足元に付着したハウスダストや雑菌などの影響で、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
愛犬に足元で寝てもらうにはどうすればいいのか?



結論、信頼を得ることが大切です。
愛犬の信頼を得ることができれば、足元で寝てくれるようになります。
具体的には、下記の行動を取ることで信頼を得ることができます。
- リーダーとして毅然とした態度をとる
愛犬が怖がっていたり、不安に感じているときは、毅然とした態度で対応しましょう。
このときに、飼い主も一緒になってうろたえていると、「頼りにならないな……」と呆れられてしまいます。
なので、愛犬をリードする意識を持って接することが大切です。
- やって良いこと、悪いことを統一する
やって良いこと、悪いことを統一して、しつけを行いましょう。
飼い主の気分次第で、怒ったり、褒めたりしていると、判断基準が曖昧になります。
こうなると、愛犬は「前は怒らなかったのに、なんで今日は怒るの?」と飼主に対して不信感を覚えます。
なので、良いこと・悪いことの判断基準をしっかり持って、しつけをすることが大切です。
しっかりとした判断基準でしつけを行えば、飼い主に信頼感を感じてくれます。
足元で寝るのは邪魔!やめさせる方法



愛犬が足元で寝ていると、移動するときに邪魔ですよね。
可愛いのはわかるけど、足元で寝るのをやめさせたいと思う方もいるでしょう。
この章では、愛犬が足元で寝ることをやめさせる方法をご紹介します。
- 寝床にいいイメージをつける
飼主の足元で寝るということは、愛犬の寝床にあまりいいイメージを持っていない可能性があります。
愛犬が好きなおやつを使って寝床で誘導して、寝床にいいイメージを持たせましょう。
また寝床でグルーミングしてあげたり、撫でたりしてリラックスさせてあげると効果的です。
リラックスした状態で、「なんか眠たい……」という気持ちにさせれば、寝床で寝てくれる習慣が付きます。
- 寝床に飼い主の匂いが付いたものを置く
寝床に飼い主の匂いがついた物を置くことで、安心して寝てくれます。
足元で寝る犬の心理として、「飼い主さんと一緒にいたい」「寂しい」という気持ちがあります。
なので、飼い主さんの匂いがついた服やタオルなどを寝床に置くと、安心して寝てくれます。
- 寝床の居心地が悪い
愛犬の寝床の居心地が悪いと寝る場所に迷って、安心する飼い主の近くで寝ようとします。
寝床のクッションが気に入らない、熱い、うるさいなどの要因が考えられるので、改善をしてあげましょう。
特にクッションがしょぼくて、床ずれするような場合は、ちょっと高めのクッションを買ってあげましょう。




【危険】犬と一緒に寝る時に注意すべき点
愛犬と一緒に寝る時に、注意すべき点は、3つあります。
- 不安分離症になる
- 感染症にならないように注意する
- 愛犬にケガをさせない
1.不安分離症になる
不安分離症になると、飼い主さんと少しでも離れると、極度の不安状態になります。
常に愛犬行動していて、寝る時も一緒だと不安分離症になる可能性が高くなります。
一緒に寝ることが当たり前になると、ペットホテルなどで一人で寝ないといけないときに困ります。
なので、常に一緒に寝るという環境は避けた方がいいでしょう。
2.感染症にならないように注意する
犬は、感染症になっている可能性があります。
愛犬が下記の感染症にかかっている場合、人間にも感染する可能性があります。
- パスツレラ症
- レプトスピラ症
- 回虫症
- サルモレラ菌
- 皮膚糸状菌症
予防するには、愛犬とキスをしたりしない、予防接種を受けることで感染を防ぐことができます。
可愛いからと言って愛犬とキスをすることは、絶対にやめましょう。
下記の記事では、ワクチン接種について書いているので、参考になると思います。
ぜひご覧ください



3.愛犬にケガをさせない
足元にいることを忘れて、蹴ったり、突き落としてケガをさせなよう注意しましょう。
特に小型犬は、骨も細いので、骨折しやすいです。体も小さいの足元にいることに気付かなかったということがないよう注意しましょう。
またフレンチブルドッグなどの目が大きく、目が出ている犬種は、目を傷つける危険もあります。
最悪の場合、失明する恐れがあるので、足元に愛犬がいないか確認してから移動するようにしましょう。
まとめ
愛犬が足元で寝ていると可愛くて見とれてしまいますが、
愛犬にケガをさせてしまったり、自身が感染症になるリスクもあります。
愛犬と一緒に長く暮らすためにも、心を鬼にして足元で寝ることをやめさせることも一つの手だと思います。
愛犬も近くで寝させてくれないからと言って、飼い主さんが嫌いになるわけではありません。
日頃から散歩やおもちゃで遊んでコミュニケーションを取っていれば、信頼関係は密になっていきます。
なので、今回の記事で知ったことを踏まえて、「足元で寝させることをよしとするか」を考えてみてください。
では、次の記事でお会いしましょう。