ペットを暮らせる賃貸物件を探している人
「ペット可物件の数が少ないから、いい物件が見つからない……」
「ペット可物件を探すのにいい方法はあるの?」
「ペット可物件選びで失敗したくない」
こういった疑問を解消するね
本記事のテーマ
【宅建士監修】ペット可賃貸を探すときに気をつけるべきポイント5選
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
- 犬の飼育経験10年
- フレンチブルドックを飼育中
- 宅地建物取引士
- 不動産営業経験あり
ペット可賃貸を探すときに気をつけるべきポイント5選
ペット可賃貸を探すときに気をつけるポイント5選を紹介します。
ペット可物件の数は少ないので、見つけたらすぐに契約しないと埋まってしまう可能性があります。
でも焦って契約してしまうと「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになるので、事前に気を付けるべきポイントを押さえていきましょう。
①物件の周辺確認をしておく
ペット可の物件を見つけたら、室内だけでなく、物件の周辺も確認することが大切です。
物件の近くにあったほうがいい施設は下記のとおりです。
・動物病院
・ドックカフェ
・ペット用品が購入できる店
・ドックランやペットホテル
物件周辺の散歩コースも考えておく
周辺の車通りが多いと危険なので、日々の散歩が難しく感じられます。
また散歩できそうなルートでも、「ウンチ禁止」などの張り紙がされているのであれば、ペットへの理解がなかったり、飼い主のモラルがないエリアの可能性があります。
自分の愛犬はしつけができていて問題ないと思っていても、
周りの目が「ペット」というひとくくりに見られている可能性があります。
トラブルにならないように周辺環境を一度歩いて確認してみましょう。
②希望物件の条件を緩める
ペット可以外の条件を緩めましょう。
ペット可の物件は全体の約12%と数が少なく、これだ!と思える物件を見つけるのが難しいです。
そこで重要なのが、下記のような「ペット可」以外の譲歩できる部分を考えることです。
・築年数
・駅からの距離
・部屋の階数
・敷金礼金の有無
・オートロック
・インターネット無料
・角部屋
・床下収納やウォークインクローゼット
・冷暖房付き
特に築年数が古い物件は「ペット可」物件が多いです。
築年数が古い物件は、室内をリフォームしていて気にならない物件が多いです。
「あんまり古いのは嫌だな」と感じる人でも、室内がきれいにリフォームされている物件なら
許容できると思います。
③飼育可能なペットの種類や頭数を確認しておく
ペットの種類
事前に飼育可能なペットの種類・頭数を確認しておきましょう。
物件によっては犬はOKだけど、猫はNGという物件もあるので、不動産会社に事前に確認を取るようにしましょう。
また最近では、犬や猫のような馴染みのあるペットだけでなく、
ヘビなどの爬虫類やハムスターやチンチラなど幅広い種類のペットが広まっています。
「ハムスターなら鳴かないし、臭くないから確認はいらないか」と安易な考えで黙って飼育すると発覚した場合、違約金や退去を求められることがありますので、必ず事前に申告しましょう。
頭数の確認
近年は、15歳未満の子供よりペットの数の方が多くなっています。
多頭飼いを検討されている方は、事前に「何頭まで飼育可能か」を確認しておきましょう。
具体的に「犬は2頭までOK」だけど「猫は1頭までOK」など物件によって細かい条件がある可能性があるので要注意です。
ペットの頭数が増えれば、ペット同士のケンカによる騒音トラブルとなるケースがあるからです。
大家さんはリスクをなるべく抑えたいので、頭数の制限をかけることが多いです。
④予算を多く準備する
賃貸物件でペットを飼う際は、ペットを飼わない人と比べて費用は高くなります。
その理由は、敷金や礼金、家賃が高めに設定されているからです。
特に敷金が高い物件が多いです。
通常の敷金相場は家賃1か月分ですが、ペット可の物件の場合は、家賃2~3か月分に設定されている事もあります。
ペット飼育すると退去時に臭い・フローリングの傷などが残る可能性があるので、
大家さんはリスクヘッジするために敷金を多めに請求するのです。
敷金とは
退去時の部屋の汚れや故障した設備を修繕する費用などに
使うため、事前に借主から預かっておく費用です。
敷金は退去後の部屋の修繕や金銭の滞納等の精算して残った金額は、借主に返金されます。
一般的な初期費用は、4~5か月の家賃分と言われていますが、ペット可の物件は6~7か月の家賃分は覚悟しておきましょう。
⑤ペット共生住宅も視野にいれる
ペット共生住宅の賃貸も視野に入れて物件探しをしましょう。
ペット共生住宅とは
ペットと暮らすことを前提に作られた建物です。
室内の段差がなかったり、臭いや傷がつきにくいクロスや床材が使用されていたりします。
また共用スペースでは、足洗い場・ドックランなどのペット用の設備が整っています。
ペット共生住宅はペット可住宅よりさらに数が少なく、金額も割高です。
ペット好きの飼主からの人気も高いので、なかなか入居できないケースもあるみたいです。
しかし、入居できれば、周りはペットに理解のある方ばかりですし、ペット設備も充実しているので、
ペットと飼主にとって最高の住まいとなるでしょう。
ペット不可物件でも交渉次第でペットを飼うことができる!
ペット不可の物件でも交渉次第でなんとかなる可能性はあります。
具体的には3つの方法があります。
敷金や礼金を倍額支払うなど大家さんに金銭的なメリット提示して交渉しましょう。
大家さんにとってペット飼育を許可をすることは、大きなリスクを負うことになります。
ペットによる柱などに傷がついたり、臭いが強く残ってしまうとメンテナンスにお金と時間を要します。
そのようなリスクを負うのになんのメリットもなければ、条件をのんでくれるはずがありません。
資本主義のこの世の中でもっとも人を容易に動かすのが、「お金」なのです。
お金以外の条件で大家さんにメリットを提示しましょう。
たとえば、「最低でも5年はここに住みます!」などの契約期間を保証するといいでしょう。
大家さんの悩みとして「空室リスク」があります。
大家さんも家賃収入を得ることが目的で物件を賃貸に出しているわけですから、人に住んでもらって家賃を頂いてなんぼだからです。
賃貸は特に人の出入りがしやすい特性があるので、「5年間は空室のリスクがないのか」と大家さんに感じてもらえれば、ペット飼育OKサインが出るかもしれません。
地域に密着した不動産会社に交渉してもらいましょう。
どこの都道府県にも全国的に有名ではないけど、県内ではすごく有名な会社があるはずです。
そういう会社は大家さんとの関係もより密に築いています。
なので、大手不動産に交渉してもらってもNGだったのに、地域密着の不動産会社ならOKが出たなんてこともあります。
また最近のネットの進化の影響で、オンライン不動産会社も出てきています。
オンラインで内見・重要事項の説明・契約ができるので、全国の物件を仲介してもらえます。
便利な反面、地域に根差した不動産業者との連携はあまりありません。
便利なものは利用しつつ、人とのつながりが必要な場合は、地域密着型の不動産会社を利用するといいでしょう。
契約途中からペットは飼えるのか?
ペット可の場合、途中からペットを飼育することはできます。
ただ先ほど述べたように敷金の上乗せが必要だったり、ペットの種類や頭数制限があるので、貸主や管理会社に相談する必要があります。
「ペット可の物件だから、なにも言わずに飼っても大丈夫でしょ」という安易な考えはやめましょう。
黙ってペットを飼育していてもバレないと思うかもしれませんが、バレるケースは3つあります。
管理会社が発見する
管理会社がペットを飼っているところを発見することで、バレます。
特に管理人が常駐している物件では、バレる可能性が高いです。
また火災報知器などの点検で室内に業者さんが入ることがあります。
もちろん事前にアナウンスがありますが、室内に入った際にバレることになります。
同じマンション住民からの通報
同じマンション内の住人から通報することでバレます。
ペットの鳴き声や散歩に行く際にすれ違ったなどバレない方が難しいですよね。
ペットによるアレルギーを持った住民の方にとっては、深刻な問題なのです。
退去時の傷・臭いでバレる
退去時のお部屋の確認でバレます。
退去する前に管理会社または貸主が手配した修繕業者と部屋の確認を行います。
部屋の確認のときにペットの傷や臭いが残っていれば、バレます。
ペットを飼っている方は、ペットの臭いに慣れてしまい、鈍感になっています。
普通の人からすれば、ペットの臭いはすぐにわかるので、隠し通せません。
まとめ
・物件の周辺環境も注意
・予算は多めに準備する必要があるので、貯金と要相談
・ペット不可でも交渉次第でペット可になる
いかがでしたでしょうか。
ペット可物件は少ないですが、上手に探せばいい物件と巡り合うことができます。
15歳未満の子供より、ペットの数の方が多くなった時代ですから、今後、「ペット可物件」や「ペット共生住宅」の数も増えていくと思います。
ペットと快適に過ごせる住まいについて、愛犬と話しあっておくのもいいかもしれませんね。
では、またの記事でお会いしましょう。