愛犬が、床を舐める姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
声をかけると一度は止まるものの、また床を舐める姿を見ると心配になりますよね。
犬が床を舐める原因には、ホルモンバランスの乱れや飼い主へのアピールなどが考えられます。
今回は、犬が床を舐める原因を詳しく解説していくほかに
- 犬が床を舐めることをやめさせる方法
- 犬が床を舐める影響とは?
- 床を舐める犬に特徴はあるのか?
上記について紹介していきます。
犬が床を舐めることについて悩んでいる人は、ぜひ読み進めてくださいね。
筆者の赤おにです。
犬(主にフレンチブルドッグ)の役立つ情報を発信しています。
- 『フレンチブルドッグの秘密の世界』 運営者
- ペット栄養管理士
- 愛玩動物飼養管理士2級
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犬が床を舐める5つの原因
犬が床を舐める原因はいくつかありますが、ここでは5つの原因を紹介します。
愛犬に当てはまるものがあるか、1つずつチェックしていきましょう。
犬が床を舐める原因①ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていることは、犬が床を舐める原因の1つといえるでしょう。
犬は落ち着かない気持ちや、不安な気持ちがあると自分でなだめようとして床を舐めることがあります。
また、ひどくなると床だけでなく自分の腕や体を舐めてしまい、脱毛してしまう子もいます。
普段から愛犬の様子をよく観察し、ストレスが溜まっていないか、リラックスできているか見てみましょう。
犬が床を舐める原因②ホルモンバランスの乱れ
去勢手術や避妊手術を行っていない犬は、ホルモンバランスが乱れやすいです。
イライラやモヤモヤした気持ちを自分で上手く発散することができずに、床を舐めて解決させようとします。
ただ、この場合はほかのパターンと違い、見分けが付きにくいのが難点です。
ヒートや発情の時期と重なって床を舐める行為が見られるのであれば、去勢手術や避妊手術を検討してみるのも良いでしょう。
犬が床を舐める原因③飼い主へのアピール
飼い主さんとのコミュニケーション不足が続くと、犬は飼い主さんの関心を引こうと様々な行動を起こします。
おもちゃを引っ張り出してきたり、吠えたり、粗相をしたりなど、なかには飼い主さんが困ってしまう行動を起こす子もいます。
床を舐める行為もその中の1つです。
毎日の生活のなかで、愛犬とのふれあいの時間を30分増やしてみるところから始め、コミュニケーション不足を解消していきましょう。
犬が床を舐める原因④胃腸の状態が悪い
犬も人間と同じように、胃腸の調子が悪いと胃がムカムカすることがあります。
床を舐めることで、胃のムカムカを抑えようとしているのです。
胃腸の調子が悪いと、床を舐めたあとに嘔吐する場合があります。
そのときは、何か別の病気の可能性も考えられるので、1度かかりつけの動物病院へ相談してみてくださいね。
犬が床を舐める原因⑤おやつやご飯のにおい
床には犬の大好きなにおいがたくさんあります。
自分のご飯のにおいやオヤツのにおい、人間の食べ物のにおいがありますね。
赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭は、どうしても食べこぼしなどがあるため、嗅覚が発達している犬は敏感に反応します。
なかには犬が口にすることで中毒などを起こしてしまう、チョコレートや玉ねぎなどのネギ類、ブドウなどの食材もあるので注意してください。
犬が床を舐めることをやめさせる方法
ここからは、犬が床を舐めることをやめさせる方法を4つ紹介します。
簡単にできるものが多いので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬が床を舐めることをやめさせる方法①飼育環境を見直す
愛犬が安心できる飼育環境になっていますか?
今の飼育環境は大きな音が聞こえたり、落ち着ける空間がなかったりしませんか?
飼い主さんと過ごすことが大好きな愛犬にも、一人で過ごせる環境は大切です。
不安を感じて床を舐めてしまっている場合は、静かに過ごせる寝床を作ってあげたり、落ち着いて休める場所を作ってあげたりするといいでしょう。
犬が床を舐めることをやめさせる方法②ストレス解消
ストレスが溜まっていて床を舐める子の場合は、ストレスを解消してあげましょう。
犬は引っ張り合いっこが好きなので、下記のロープがおすすめです。
お散歩が大好きな子なら、お散歩の回数を増やしてみたり、お散歩自体の時間を長くしてみたりするのもいいですね。
ボール遊びが好きな子は、飼い主さんと一緒にボールで遊ぶことでストレス解消に繋がります。
ドッグランに行って、ほかの犬と触れ合うことでも刺激になりますよ。
高齢の子や外に出ることが苦手な子には、下記の室内用ノーズワークのおもちゃがおすすめです。
犬の嗅覚を使って、飼い主さんが隠したおやつを探し出す遊びです。
愛犬に合わせたストレス解消法を試してみてください。
犬が床を舐めることをやめさせる方法③しつけを見直す
しつけを見直すことも、犬に床を舐めることをやめさせるのに有効です。
ペットショップなどで売られている、下記のようなしつけ用のスプレーを使用すると手軽にできますよ。
犬が舐める場所に直接スプレーしてください。
しつけ用のスプレーには犬にとって不快な味やにおいが含まれているので、それを嫌がり床を舐めないようになります。
しつけ用のスプレーを選ぶときは、犬の体に害のないもの、天然素材のもので作られたものを選ぶようにしましょう。
犬が床を舐めることをやめさせる方法④動物病院に相談する
紹介した方法でも改善が見られない場合や、愛犬の健康に不調が見られる場合はかかりつけの動物病院に相談しましょう。
健康に不調が見られる場合は、適切な診断のもと処置を行うことで愛犬の健康を守れます。
また、獣医師の先生や動物病院のスタッフに相談することで専門家からのアドバイスや、意見ももらえます。
一人で悩まずに、かかりつけの動物病院で相談してみましょう。
犬が床を舐める影響とは?
犬が床を舐めることで、愛犬の体にどんな影響があるか気になりますよね。
以下で詳しくまとめているので、参考にしてください。
犬が床を舐める影響①有害物質の摂取
フローリングにはワックスやコーティング材が塗られていることが多いです。
また、床の掃除に洗剤を使う人がほとんどではないでしょうか。
家庭用の洗剤や市販の塗料は、犬の体内に入っても影響を及ぼすものは多くありません。
しかし、製品によっては有害な化学物質が残っている場合があります。
嘔吐や下痢、神経症状などが起きる可能性があるので、十分注意しましょう。
犬が床を舐める影響②異物の誤食
床には、ほこりや小さなゴミのほかにネジや針、小さな子どもがいる家庭ではおもちゃの部品などが落ちていることもあります。
犬が床を舐めることで、こういった小さなものを誤って飲み込んでしまう可能性も出てきます。
特にネジや針などの先が尖ったものは、胃や腸などを傷つける恐れがあり非常に危険です。
床に落ちた異物は、愛犬の命を奪う恐れがあります。
犬が床を舐める影響③アレルギーの発症
床を舐めることでアレルギー発症の引き金になることがあります。
なぜなら床に付着した花粉やダニ、ハウスダストなどを舐めることでアレルギーの発症に繋がる可能性があるからです。
なかでも、カーペットや畳などの絡みやすい素材のものには注意しましょう。
体のかゆみや皮膚の赤み、顔の腫れやくしゃみや涙などの症状が見られた場合は、動物病院に相談してくださいね。
犬が床を舐める影響④細菌や寄生虫の摂取
人間が外から持ち込んだ、細菌やノミやダニなどの寄生虫が床に付着していることも考えられます。
愛犬が床を舐めると、細菌や寄生虫を摂取する可能性もゼロではありません。
下痢や嘔吐、膀胱炎などの病気や症状が見られることもあります。
健康状態や免疫力によっては重症化することもあるので、よく注意しましょう。
床を舐める犬に特徴はあるのか?
最後に床を舐める犬に特徴はあるのか見ていきましょう。
床を舐める犬の特徴には、歯周病の子が多いと言われています。
歯石や歯垢で口臭がひどくなった状態で床を舐めると、そのにおいが床に付きます。
そして床についたにおいが気になり舐めるのをくり返すようになります。
また、歯周病の子以外にも、高齢犬も床を舐める行為が多く見られると言われています。
高齢犬は老化に伴い、唾液の量が少なくなってきます。
唾液の量が少なくなることで、歯垢がつきやすくなり口臭などの問題が表面化してくるのです。
口腔環境が悪くなった状態で床を舐めと、床についたにおいが気になり舐めるのをくり返してしまいます。
愛犬の口臭や歯石が気になり出したら、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回は、犬が床を舐める原因を5つに分けて紹介しました。
愛犬に当てはまるものはありましたか?
犬は言葉を話せないため、飼い主である私たちが犬に関する知識や習性を理解しておきましょう。
犬に床を舐めることをやめさせる方法は以下のとおりです。
簡単で手軽にできる方法を紹介しました。
愛犬の健康を守るためにも、今回紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。